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執筆者の写真azaminoone

「私の履歴書」1 超激務(外為ディーリング)

更新日:2022年6月7日

銀行員時代①


今回より、自己紹介を兼ねて、私のこれまでの業務歴を書いてみたいと思います。


大学を出て、都市銀行に入行しました。最初は支店で、内部出納(「元方」と呼ばれる、支店全体の現金の入出金業務)や窓口をやり、1年ほどで融資課に移って、簡単な担保付融資を担当しました。


2年後に東京本部に異動となり、外国為替のディーリング室(ガラス張りの、アレです)のバックオフィス長を1年と少々、担当しました。折しも「プラザ合意」の年。円ドルが1年間で250円から150円に向かうという超ハイパー円高基調の時期で、とにかく忙しく、その日のうちに帰れない日々が続きました。「スリップ」と呼ばれるディーリング伝票が、みるみるうちに倍の厚さに積み上がるのに半年とはかかりませんでした。


決算期には、毎日夜中の3~4時まで食事もとらず働き、朝は8時に出社しました。金曜日も仕事は終わらず、そのまま翌土曜日(休業日)も昼夜働き、日曜の朝、ようやく地下道に出ようとすると、守衛に怪しまれて「職質」されるという、キチ〇イじみた生活でした。まさに「24時間、戦えますか」の世界です。もう時効だと思いますが、給料は時間外で倍になったものの、そのうちのかなりの部分は、自腹の深夜タクシー代に消えました。夜が明けゆく車中は、貴重な睡眠時間だったのです。




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